歌姫の君に恋をした。
「おっと、それ以上近づくと美春と杏奈の命はねぇよ」


柊人の言葉に俺等の動きは止まる。
輝夜はわずか1cmの所で寸止め。
よく抑えれたと思う。


「あー、その様子じゃお前杏奈の本性しらねーな」


そう言ってまた笑う柊人。
杏奈の本性?
杏奈のことはなんでも知ってる。
お前に言われる筋合いなんてねー…。
でもそんな俺の気持ちは呆気なく消えた。


「杏奈って確か凛蝶でー、美春が姫歌だったなー」


という言葉によって。
俺は全く信じれなかった。
だってあの弱い杏奈が凛蝶?
凛蝶は姫歌の盾だ。
それを杏奈が?
嘘だろ…?



「あいつら遅いなー
今はこいつらで遊ぶか」


そう言って笑う柊人に虫唾が走った。


「殺れ。お前らは動くなよ?
動いた瞬間に美春と杏奈はどうなるかな」


そう言った柊人の言葉に周りに居た男達は容赦なく俺達に殴りかかってきた。
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