戯言、譫言、絵空事
 
君ガ見ル夢


僕の夢に、貴方が出てきた。

夢の中でも、貴方の発する言葉は突き刺さる様に冷たくて。

だけど、貴方なんだと確信できるから逆に嬉しかった。

漆黒のキレイな長い髪を靡かせた貴方は、夢の中でも僕の名前を呼んでくれない。

僕の名前、知らないのですか?

貴方のその唇から貴方のその声で、僕を呼んで貰いたいのに。

貴方は何時になったら僕のことを意識してくれるんですか?

僕は夢にまで貴方を求めてしまうくらい想っているのに。

例え貴方が僕のことをなんとも想っていなくても。

貴方の夢に現れる事が出来たら。

ほんの少しだけでも、貴方に干渉できたなら。

多くは望みません。

ただ、貴方に。

ほんの少しで良いから、僕という存在を。

貴方の中に、植え付けて措きたいんです。
 


2005/08/12
 
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