彼女が男で彼氏が私で【完】
ビクッ
背筋が凍りつくような気がした
怖い…
男の人が怖い…
「飛翔?」
出雲の顔が近づいてくる
「どうしたの?」
「いっ…
いやっ!やめて!」
とっさに出た言葉
その言葉を聞くと出雲は私から離れた
「ごめん」
そう謝られた
私は首を振った
「出雲は悪くない」
「家まで送るよ」
そう言ってくれた出雲
外したウィッグを頭につけて
私に手を伸ばしてくれた
その手を掴んで立ち上がった私