彼女が男で彼氏が私で【完】
「ごめんなさい」
出雲はただこの一言だけを口にした
「謝るのはこっちだよ…
出雲の気持ち分かってなかった
海に行った日、出雲に振られて
どうしていいのか分からなくて…」
「飛翔?」
「葛城くんはそんな私を心配してくれた
でもね、葛城くんと出雲とではやっぱり違うかった
今の私は出雲を好きになれない
けど…
出雲のことを好きになりたい
出雲がどう思ってるかなんて知らない
けど、私には出雲が必要」