彼女が男で彼氏が私で【完】
あっ、見えなくなった
その数分後
バタンッ
勢いよく屋上の扉が開いた
はぁはぁと息を切らしている
暗くてよく見えないけどすぐに分かった
「飛翔?」
「出雲」
あっ、なるほどね
逃げてきたんだ
「お疲れ様笑
追いかけられてたね笑」
「笑い事じゃないよ!
なに呑気に屋上いるの?!」
「ごめんごめん!
追いかけられるのイヤでさ、屋上にすぐ逃げたんだ笑」
ぷくーっと頬を膨らませる出雲