彼女が男で彼氏が私で【完】
「私はイヤ!」
「昔はよく一緒に寝てたのに」
「昔は昔!今は今!
私たち、もう高校生だよ?」
ドンッ
!?
今の状況を把握するのに、少し時間がかかった
私は今、陸斗と壁の間に挟まれてる
壁には陸斗の手がついていて
逃げようにも逃げられない
「昔はもっと可愛かったのに
髪の毛だって、あんなに長くて綺麗で
僕の方が身長も高くて
いつの間にこんなに男らしくなっちゃったの?」
そっと髪を触られる
ビクッ
「相変わらず、男性恐怖症は治ってないんだ」
普段の陸斗に対しては大丈夫だけど、こうなった陸斗は怖い
「陸斗…?」