彼女が男で彼氏が私で【完】
「でも俺、女装はやめないよ」
そこは譲らないんだ笑
『飛翔ー!
制服、乾いたよー!』
一階から声がしたので
私たちは下に降りて行った
「出雲、あれだから私の家族、紹介するね」
リビングに入って、兄たちもいることだしね
「大きいほうから
一番上の兄 賢(けん)兄
二番目 秀(しゅう)兄さん
三番目 一輝(かずき)兄貴
弟 颯斗(はやと)
父 大輔(だいすけ)
母は海外出張が多いから、あんまり家にはいないかな?」
出雲は頭を下げた
「飛翔!
可愛い彼女が出来たじゃないか、ハッハ
」
と父さんが笑う
「確かに、ウィッグをかぶれば、まずわからないね」
と兄さん(秀兄)
出雲は皆に気に入られたらしく
頭を触られたりしていた
「夜も遅いし、飛翔送ってってやれ」
「言われなくもそうするつもり」
父さんに言われたことを、ひっくり返して言った