彼女が男で彼氏が私で【完】


「こっち向いてー!」

「手振ってー!」



などと口々に言われ、手を振ったりなどは女の子に向かってやった



その度に、女の子たちはキャーキャー騒ぐ



我ながら良く似合っているとは思っていたけど、そこまで歓声が上がるとは思わなかった




私は難なく1位でゴールした



私はそのあと自分の元いた、紗南と出雲がいる場所に戻ることが
なかなかできなかった


理由は一つ



女の子たちに
囲まれ
写真を撮られ
揉みくちゃにされた




私が紗南と出雲のところに戻ったのは、借り物競争が終わって1競技が終わった後だった




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