彼女が男で彼氏が私で【完】
「ちょっと!やめてください!
その手、離して!」
出雲の声がした
私は出雲の声がするほうに走った
誰も居ない海の家の裏
そこに
「いいじゃん、そんなこと言わないでさー
俺らいいことして遊ぼーよー」
何人かで出雲を囲んでる
助けなきゃ!
「離せよ」
ガシッ
私は出雲の腕を掴んでいる男の手を掴んだ
ギュっと力をこめる
「人の女に手出してんじゃねーよ」
私は掴んでいる腕を曲がりにくい甲のほうへと曲げた
「いててててっ!
なにすんだよテメェ!!」
逆ギレかよ?
「それはこっちのセリフだっての
殺るなら手伝うぜ?ここがお前らの墓場にしてやるよ?」