先生、好きです。
先生が好き

出会い



❁柚芽side❁


「わぁぁぁああっ…!

やばいやばい、遅刻~~~~~!!」


始業式の日に限って、なんで寝坊するかなぁっ?!


って自分に怒っても仕方ないわけで…



「とにかくだぁぁぁああっしゅ!!」


8:02の電車に乗れば、何とか間に合うからっ…!


とりあえず、足を動かせあたし!



「っはぁ、はぁっ…!」


ピピッ


開閉の遅い改札口にイライラしつつ、階段を駆け上がる。


《まもなく、発車いたします───…》


「っとぉおおりゃぁぁあ!」


プシュッ



電車の扉が閉まる音がする。

同時に、なにかにぶつかった感触。


「きゃっ………」


「おっ…と。」


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