先生、好きです。



男の人の声がする。

うわぁ、恥ずかし……

駆け込み乗車する女子高生とか、女子っぽくなくね?w

とか思われたらどーしよ…


ま、いっか!


「…君、大丈夫?」

「あ、はい大丈夫で─────…」


びっくりして、アホ顔のまま固まってしまう。

なぜなら…あたしを受け止めたのは、それはそれは素敵な王子様…っぽい、イケメン様だったのだから。


あたしが驚きすぎて口をパクパクしてると、男の人はあたしの着てる制服を見て、フッと笑った。


「君、柴田第2高校の生徒?」

「はいっ…!

あっ、貴方の名前は…」

「僕の?

後でわかるよ。」


あとで?

そんな意味深な発言されても…。


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