先生、好きです。
気がつくと、側にアキ先生が立っていた。
「チッ…」
え……
えぇぇぇええ!?
あたし、初めて良ちゃんの舌打ち聞いたかも…!
そんなにアキ先生が嫌いなのかなぁ…
「立ち話では邪魔になるから、こちらで話そう。」
先生はそう言って、生徒指導室のドアを開けた。
さすがにそこまでの話じゃ…
あ、でも教師が生徒に香水をあげたって誰かに聞かれたら、勘違いされちゃうよね。
「そんな長話じゃないんで。」
「嫌だなぁ、そんなに僕を嫌悪しなくてもいいじゃないか。」
「五月蝿い黙れ。
…河崎、さっさと用事済ませろ。」
えええ…なんか、良ちゃん宿敵に出会ったみたいな顔されてますけど…。
アキ先生は、相変わらず笑顔で話していた。