先生、好きです。


「あっのっ…!

その、柚芽って言うの、やめてくださいっ…!」

「なんで?」

「そのっ…

あのっ、呼ばれるたびに、心臓跳ね上がるんで…」


って、ぎゃー!!

なんつーこと言ってんだあたしは!


「…フッ

柚芽は素直だね。」

ほら笑われたー!!(泣)


「…もう終わっただろ。

ほら、帰るぞ。」

「ぅわっ!

ちょ、良ちゃん?!

アキ先生さよならっ!

良ちゃん、待って、痛いってば…!」


良ちゃんは、急にあたしの手を引っ張って生徒指導室から出てしまった。

急いで先生に挨拶をして、それから必死に良ちゃんの後をついて行った。


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