先生、好きです。




それから15分くらいたつと、教室はあたし1人になった。


先生はまだこない。


(…なんか、眠くなってきちゃったなぁ)

どうせまだこないんだろうし、音楽でも聴きながら待つことにしよう。


そう思って、イヤホンを付けた。


この学校は、校内でのケータイの使用は禁止されてるけど、まあ足音がしたらはずせばいいよね。


「補習かぁ…

楽しみだけど、楽しみじゃないな…」


勉強はしたくないけど、先生とは話したい。

なーんて都合良すぎだよね。


『♪♪♪』


イヤホンから流れる音楽に耳を傾けていたら、次第に瞼が閉じてきて。


(あ…やば、これダメだ…)


と思ったときには、すでに睡魔に負けていて。


あたしは机に突っ伏して、そのまま意識が遠のいていった。



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