佐伯先生×ゆあちゃん【短編集】
「あれ…? あかりは…?」

「横山くんならきみが寝ている間に出て行った。まったく、ここは学生の溜まり場じゃないんだ、「さむいのに困ったな~」

なぜ僕の話しを最後まで聞かない。
–––それに嫌な予感がする

「仕方ない、先生でいいです」

「ちょっと待て、どこに座る気だ」

「え? 先生の背中と椅子の間」

予感的中。
菜月くんがよじ登るように間に割り込む。

「なぜそうなる、毛布ならそこにあるだろう」

「ん~人のぬくもりがないとだめなの」

彼女は精一杯手を伸ばして、そばにあった毛布を引き寄せた(この行動を取るなら、毛布をとってから位置についた方が合理的だろう)。

「だからと言ってなぜ、「だって先生しかいないでしょ? それとも先生は凍えそうな生徒を見捨てるの?」

–––こんな至近距離で、そんな目で見るな
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