佐伯先生×ゆあちゃん【短編集】
「あかりどしたの? なんかご機嫌だね」

「わかる〜? 都市政策の課題がなくなったの〜 ほんとラッキー」

僕はアンラッキーだ。

「わざわざそんな知らせを持って来たのか」

「違うわよ。これ、渡しに来たの。ゆあの資料でしょ? あんた教室に忘れてったわよ」

「あ!これだ!持っていっちゃったんだ。先生、あったあった」

ゆあが喜んで持ってくる。

「…」

横山くんは、僕に恨みがあってわざとやっているのではと疑ってしまう。
キスも邪魔され、口実もとられた僕は、仕方なくため息をついた…


<きみがしろやぎなら>

「僕は黒やぎか」
「どっちかっていうとオオカミさん?」
「……それは意味をわかっているのか?」


・・・・・・・・・・・

嘘をつくのが下手なゆあ。
それを見抜ける佐伯先生。

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