佐伯先生×ゆあちゃん【短編集】
「あ、手紙だ」
ビリビリ…!
「…」
おもいきり破いた。
「ぽい」
自分で効果音をつけて後ろに投げ捨てた。
ゴミ箱にすらはいっていない。
「……葉月くん、食べられるものでないからといって他人当てに来た手紙を中身も見ずに破り捨てるのは…あまり行儀のいいこととは言えないな」
チョコレートにしても食べてくれて構わないが、”無断で人のものを”という姿勢はよろしくない。
「読みたかったの?」
「いや、いずれ捨てるつもりだったが」
「だったらいいじゃん」
捨てる捨てないではなく、物に対する扱い方を説きたかったのだが…
食べるのに夢中の彼女に何を言っても無駄か。
「…っぷ、はぁ……たべてもたべてもなくならない…」
彼女が眉を下げてつぶやいた。
なんだか苦しそうで。
それでふと思い立った。
ビリビリ…!
「…」
おもいきり破いた。
「ぽい」
自分で効果音をつけて後ろに投げ捨てた。
ゴミ箱にすらはいっていない。
「……葉月くん、食べられるものでないからといって他人当てに来た手紙を中身も見ずに破り捨てるのは…あまり行儀のいいこととは言えないな」
チョコレートにしても食べてくれて構わないが、”無断で人のものを”という姿勢はよろしくない。
「読みたかったの?」
「いや、いずれ捨てるつもりだったが」
「だったらいいじゃん」
捨てる捨てないではなく、物に対する扱い方を説きたかったのだが…
食べるのに夢中の彼女に何を言っても無駄か。
「…っぷ、はぁ……たべてもたべてもなくならない…」
彼女が眉を下げてつぶやいた。
なんだか苦しそうで。
それでふと思い立った。