両思い
凍真は、入り口のそばでその子と見ていた…。
その子が、凍真に気づいたのか振り向こうとしたその時だった。
ヒュ~
っといきなり強い風が吹いてきて、その子は桜の花びらと一緒に凍真の方を向いた。
その子は、同じ中学で凍真が片想いしていた美由希だったのだ。
凍真は
「おはよう」
っと声をかけた。
すると、美由希も恥ずかしそうに
「おはよう」
っと言ってくれた。
美由希も、同じく凍真に中学の頃から片想いしていた。
だが2人は、相手が別の人が好きなのだと勘違いしていた。
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