おさなさ

「なぁ。」

帰り道、宗太が話しかけてきた。

「ん?」

「こうやって、お前と2人で帰んの久しぶりだな?」
「そうだね。お互い部活とかゴタゴタしてたしね?」
「うん。そんでさぁ…聞きたいことあんだけど…ってかまぢ変なこと聞いてもいい?…」

「なにぃ?さっさと言ってよぉ!」


すると、宗太は急に真面目な顔になった。


「2ヶ月前、お前は時間がたてば忘れられるって言ってたけど、お前はもう忘れられたか?宮本のこと。新しい恋してんのか?」


「…えーっと…うちは…してるよ。新しい恋。」


私が好きなのは、


宗太だよ!!!

心のなかで、何回も叫んだ。

「俺もお前が言ったとおり、時間が忘れさせてくれた。今はもう、坂下も友達だと思える。」

私はただ黙って聞いていた。


「それで、俺やっと気になるやつできた…」


「えっ」


宗太にも気づいてもらえなかった。私は宗太がすきなのに…



私はてっきり宗太は誰かを好きになったと思って落ち込んだ。


すると、宗太が
< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop