四百年の恋
晩春
***
ゴールデンウィークが終わり、通常授業が再開した。
ちょうど新学期から一ヶ月。
合併・共学化からも同じだけの時間が流れた。
最初は互いに緊張気味で、男子と女子の交流もあまりなかったのだけど。
この頃までには男女すっかり打ち解けて、仲良くなっていた。
まずはお友達から、だが徐々に恋愛感情も芽生えてくる場合もあり……。
「えっ、清水くんが!?」
「かっこいいと思わない?」
この日のランチタイム。
美月姫とその仲間たちはまたしても、一階のレストランでおしゃべりに花を咲かせていた。
「別に……?」
「いいな美月姫は。席替えしてもまた隣の席だったでしょ」
ゴールデンウィーク明け、三年一組では席替えが実施された。
完全なる抽選だったはずなのに……またしても美月姫は清水優雅の隣の席。
ちょっと窓側に移動しただけで、また隣同士。
「あっまた大村さんだ! ヨロシクね」
新しい席に座ろうとした時、再度隣の席になった清水は美月姫に向かって、にっこり笑った。
ゴールデンウィークが終わり、通常授業が再開した。
ちょうど新学期から一ヶ月。
合併・共学化からも同じだけの時間が流れた。
最初は互いに緊張気味で、男子と女子の交流もあまりなかったのだけど。
この頃までには男女すっかり打ち解けて、仲良くなっていた。
まずはお友達から、だが徐々に恋愛感情も芽生えてくる場合もあり……。
「えっ、清水くんが!?」
「かっこいいと思わない?」
この日のランチタイム。
美月姫とその仲間たちはまたしても、一階のレストランでおしゃべりに花を咲かせていた。
「別に……?」
「いいな美月姫は。席替えしてもまた隣の席だったでしょ」
ゴールデンウィーク明け、三年一組では席替えが実施された。
完全なる抽選だったはずなのに……またしても美月姫は清水優雅の隣の席。
ちょっと窓側に移動しただけで、また隣同士。
「あっまた大村さんだ! ヨロシクね」
新しい席に座ろうとした時、再度隣の席になった清水は美月姫に向かって、にっこり笑った。