四百年の恋
美月姫は、先ほど道に迷った際に遭遇した、武家の御曹司風の人物を思い出した。
(姫が暗闇の中、途方に暮れているから、助けに来たのだ)
なぜか自分を「姫」と呼び、手を差し伸べた若者。
優雅によく似た声と顔。
見知らぬ奇妙な男性のはずなのに、どこか懐かしく感じられ、そして信じられる。
(あの人に会っていたからかもしれない。私が何の躊躇もなくユウガくんに……)
抱かれたのは。
……。
その後一同部屋に戻り、しばしおしゃべりに花を咲かせ。
今日一日模擬試験に水源地探検と、行事目白押しでさすがに疲れたので、さっさと就寝タイムに突入した。
「……」
寝るまでの間、美月姫はベッドの中、シーツに包まりながらあれこれ考えていた。
(あの男の人は、いったい)
自分を「姫」と呼んだ、優雅によく似た着物の男性。
どこか懐かしく、そして悲しい。
不思議な感覚に美月姫は包まれていた。
そして未だに体に残る、初体験の痛みと違和感。
慣れない内は苦痛を伴い、快楽を感じる余裕はないと、噂では聞いていたけれど……。
想像以上だった。
ズキズキと痛む体の奥。
それと同時に……髪に触れられた時に胸を貫いた、言葉にならない充実感。
(姫が暗闇の中、途方に暮れているから、助けに来たのだ)
なぜか自分を「姫」と呼び、手を差し伸べた若者。
優雅によく似た声と顔。
見知らぬ奇妙な男性のはずなのに、どこか懐かしく感じられ、そして信じられる。
(あの人に会っていたからかもしれない。私が何の躊躇もなくユウガくんに……)
抱かれたのは。
……。
その後一同部屋に戻り、しばしおしゃべりに花を咲かせ。
今日一日模擬試験に水源地探検と、行事目白押しでさすがに疲れたので、さっさと就寝タイムに突入した。
「……」
寝るまでの間、美月姫はベッドの中、シーツに包まりながらあれこれ考えていた。
(あの男の人は、いったい)
自分を「姫」と呼んだ、優雅によく似た着物の男性。
どこか懐かしく、そして悲しい。
不思議な感覚に美月姫は包まれていた。
そして未だに体に残る、初体験の痛みと違和感。
慣れない内は苦痛を伴い、快楽を感じる余裕はないと、噂では聞いていたけれど……。
想像以上だった。
ズキズキと痛む体の奥。
それと同時に……髪に触れられた時に胸を貫いた、言葉にならない充実感。