四百年の恋
慌てて返信したものの、メールは跳ね返された。
アドレスを変えたのか、拒否設定か?
そこで電話をかけると、「現在この番号は、使われていません」。
状況から判断すると、今日の正午に圭介がメールを受信するように設定した後、今までの携帯を解約してしまったのだろう。
過去を断ち切るつもりで?
「……」
単純そうに見えて、笑顔の裏の素顔は掴みにくい奴だった。
改めて圭介は感じた。
現に突然姿を消した理由も分からない。
謝恩会の出欠表には彼自身で、○印を書き込んでいたにもかかわらず。
……連絡を取ろうとしても、携帯電話は解約済み濃厚。
やむを得ず自宅に電話をしたり、母親の勤務先に押しかけてはみたが。
「本人の強い意志」を盾に、取り次いでなどくれない。
果たして彼の耳に届くか分からないが、伝言をお願いするのがやっとだった。
(なぜ清水は……)
そして、清水が姿を消した時に見てしまった、大村美月姫の切羽詰った表情。
ヴェールで覆い隠していたものが、あの時一気に溢れ出して来たようだった。
(それは清水優雅への思慕……?)
アドレスを変えたのか、拒否設定か?
そこで電話をかけると、「現在この番号は、使われていません」。
状況から判断すると、今日の正午に圭介がメールを受信するように設定した後、今までの携帯を解約してしまったのだろう。
過去を断ち切るつもりで?
「……」
単純そうに見えて、笑顔の裏の素顔は掴みにくい奴だった。
改めて圭介は感じた。
現に突然姿を消した理由も分からない。
謝恩会の出欠表には彼自身で、○印を書き込んでいたにもかかわらず。
……連絡を取ろうとしても、携帯電話は解約済み濃厚。
やむを得ず自宅に電話をしたり、母親の勤務先に押しかけてはみたが。
「本人の強い意志」を盾に、取り次いでなどくれない。
果たして彼の耳に届くか分からないが、伝言をお願いするのがやっとだった。
(なぜ清水は……)
そして、清水が姿を消した時に見てしまった、大村美月姫の切羽詰った表情。
ヴェールで覆い隠していたものが、あの時一気に溢れ出して来たようだった。
(それは清水優雅への思慕……?)