四百年の恋
「なら今度俺の車、運転してみるか? オートマだから楽だろ?」
「え、いいんですか」
何か提案すると、たちまち咲き誇るような笑顔を見せる。
その笑顔を見たくて、つい圭介は美月姫を誘ってしまう。
このままではまずいと、心のどこかでは気づいているはずなのに。
最初は家まで送るだけだった。
それが寄り道して食事などをするようになり、買い物にも連れて行った。
徐々にエスカレートして来ている。
……。
「なんか怖い!」
美月姫は圭介の車のハンドルを握り、アクセルを踏み込んだ。
運転に慣れていないので、時速40時キロ程度のスピードでも猛スピード。
F1レーサー気分。
「大丈夫だ。直線は長いから、もっとアクセル踏んで」
助手席から圭介が声をかける。
(いざという時にはサイドブレーキを引けるとはいえ、正直怖い)
教習所の専用カーとは違い、万が一の際に踏めるブレーキは助手席側には設置されていない。
美月姫が問題なく、運転をしてくれれば……。
ここは、浜辺の駐車場。
夏休み中とはいえお盆前の平日の昼下がりなので、海から最も離れたこの駐車場に他の車は停まっていなかった。
事故を起こす心配もないので、この駐車場で美月姫の運転トレーニングをすることにした。
「え、いいんですか」
何か提案すると、たちまち咲き誇るような笑顔を見せる。
その笑顔を見たくて、つい圭介は美月姫を誘ってしまう。
このままではまずいと、心のどこかでは気づいているはずなのに。
最初は家まで送るだけだった。
それが寄り道して食事などをするようになり、買い物にも連れて行った。
徐々にエスカレートして来ている。
……。
「なんか怖い!」
美月姫は圭介の車のハンドルを握り、アクセルを踏み込んだ。
運転に慣れていないので、時速40時キロ程度のスピードでも猛スピード。
F1レーサー気分。
「大丈夫だ。直線は長いから、もっとアクセル踏んで」
助手席から圭介が声をかける。
(いざという時にはサイドブレーキを引けるとはいえ、正直怖い)
教習所の専用カーとは違い、万が一の際に踏めるブレーキは助手席側には設置されていない。
美月姫が問題なく、運転をしてくれれば……。
ここは、浜辺の駐車場。
夏休み中とはいえお盆前の平日の昼下がりなので、海から最も離れたこの駐車場に他の車は停まっていなかった。
事故を起こす心配もないので、この駐車場で美月姫の運転トレーニングをすることにした。