四百年の恋
「へえ……。着物姿もなかなかのものじゃないか」
長い髪の先をつまみながら、綺麗な顔をまじまじと眺めた。
「ん?」
その時何か、違和感を覚えた。
「お前、真姫……じゃないのか?」
同じ顔をしているのだけど、身にまとう雰囲気がどことなく異なっている。
「まさかお前は、月光姫?」
月光姫。
その名を口にした途端。
女はすっと立ち上がった。
着物の裾を引きずりながら、部屋から出て行こうとする。
「待て。もう行くのかよ」
圭介は後を追おうとしたが、まるでねむり薬を飲まされたかのように、体が重い。
自由が利かない。
必死な思いで立ち上がり、後を追い、月光姫が歩き去ったふすまの向こうへと向かう。
その瞬間、強烈な光が圭介を襲い。
たまらず目を閉じた。
長い髪の先をつまみながら、綺麗な顔をまじまじと眺めた。
「ん?」
その時何か、違和感を覚えた。
「お前、真姫……じゃないのか?」
同じ顔をしているのだけど、身にまとう雰囲気がどことなく異なっている。
「まさかお前は、月光姫?」
月光姫。
その名を口にした途端。
女はすっと立ち上がった。
着物の裾を引きずりながら、部屋から出て行こうとする。
「待て。もう行くのかよ」
圭介は後を追おうとしたが、まるでねむり薬を飲まされたかのように、体が重い。
自由が利かない。
必死な思いで立ち上がり、後を追い、月光姫が歩き去ったふすまの向こうへと向かう。
その瞬間、強烈な光が圭介を襲い。
たまらず目を閉じた。