君さえ幸せならそれでいい。
「んー、やっぱり余裕のある朝は
気持ちいいね!
いつもこんくらい早かったらなー」
早希は伸びながらそう言った。
____何考えてんの、こいつ。
「…なんで家に来たの?」
俺がそう聞けば驚くような答えが
返ってきた。
「ごめん!」
彼女は手のひらを合わせて前に出している。
謝罪のポーズだ。
「叩いちゃってごめんね!
…痛かったよね?」
「いや、別に大丈夫」
俺は平気な顔をして気を緩めた。