君さえ幸せならそれでいい。
「ほらー、飛鳥早く!!」
次の日。
テンションの低い早希を心配していたが
朝から大声で俺を起こす声が聞こえて
通常運転か。と思った。
下に行って顔を見ると目が腫れている。
昨日泣いたせいか…
「朝ごはん食べてる場合じゃないでしょ!
もう行くよっ!」
早希に急かされ
半分食べたトーストのもう半分を
口の中いっぱいに頬張った。
「遅刻するー!!」
昨日泣いていたのが嘘みたいに元気のいい早希。
どうせ、カラ元気なんだろうけど。
学校に着く前に早希に言われた。
「飛鳥、昨日はありがとね!
すっごくスッキリした!!
飛鳥がいてくれなかったらダメだった。
だからありがとう」
その時の早希の笑顔は
今まで見た中で一番綺麗だった。