分裂世界の緋色姫
パルスとテトラはやがて戦争を始めた。
外国からの輸入や技術で最新兵器が揃っているのはパルスだが、戦略など知能戦ではテトラが勝っていた。
どちらも互角だった。
パルスは戦闘に巻き込まれる危険があるとして、小中学生を疎開させることを決定した。
パルスの小中学生はさまざまなところに均等に振り分けられた。
八歳で神奈川に疎開することになったアスカは、それまで仲良くしていた友達と離れてしまい、しばらくひとりぼっちだった。
そこに話しかけてきたのはそう、ナツキだ。
おもしろくてツッコミ上手なナツキをアスカは大好きになった。
そして周りの子達と打ち解けて、今に至る。