君との約束
磨生…君…?
「うっ…グス…うぅ…」
…誰かのすすり泣く声が聞こえる…誰?…お母さん…?私…死んじゃったから泣いてるの…?…違う…私は生きてるし、これはお母さんの声じゃない……じゃあ…誰…?
私が目を覚ますとそこは病院だった…
「麻萌梨!目が覚めたのね!」
「…お母さん…私なんで病院に…?」
「あなたがトラックにひかれかけたのよ!それを磨生君が…守ってくれて…その時に頭を打って気絶してたの…」
そーだった…私…トラックにひかれかけたんだ…。…でも…
「ねぇ…お母さん…」
「ん?」
「私を守ってくれた磨生君って子…誰…?」
「え…?な、何言ってるの…?」
私の記憶に磨生君なんで人は知らない…お母さんの知り合い…かな…
「ほ、ほら!よく一緒に遊んでたじゃない!私達のお隣に住んでいる磨生君!」
…お隣…?私の家のお隣の子供は…磨生君じゃなくて、龍生だったはず…だけど…
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