君との約束
「はーー疲れたーーー」
その日、入学式を終えた私は大号泣のお母さんと一緒に家に帰ってきて、ベットに倒れこんだ入学式でそんなになくもんかな〜…
「ってか明日はなんとか友達作りたいな〜…」
今日は全然喋れなかったんだよね〜…
「まもは相変わらずちょっと人見知りだね〜!」
「そーなんだよね〜…治さないとな〜とは思ってるんだけど〜…」
って…え…?今私…誰と喋ってるの…?待って…今、この部屋には私しかいないんだけど…
「まも〜?」
私は声のするほうを恐る恐る見た。そこには声を発したであろうまだ小さい男の子がキョトンとして、どーしたんだろとでもいいたげな顔をして、私の横に立っていた。
「き、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「うわ!なになに!?……もー何も無いじゃんびっくりしたーまもやめてよ〜」
「び、びっくりなのはこっちよ!!!あなた誰⁉︎なんでここにいるの⁉︎」
「なんでって…あ…そっかーそうだよねー…」
……あれ…この少し寂しそうな顔…どこかで…
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