♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
「まぁ暇だからな。
俺は美咲と違って勉強出来るし」
「何かすごいムカつくけど、
ありがとう」
「だから、礼は終わってからだって言ってるだろ」
「だって、嬉しいんだもん」
輝がこんなことまでしてくれてたなんて。
隣にいたのに、気づきもしなかった。
「美咲のために時間使ったんだから、
その分今日は頑張ってもらわないとな」
「え……少し休憩しよ?」
「ここの単元終わったらな」
輝の差し出した問題は、
数ページあった。
この問題を今から……。
「美咲、どうした?
俺に教わりたかったんだろ?」
ほれほれと問題を押し付けられる。
「そ、そんなことは……
「優里ちゃんに言ってたことは聞こえてんだよ」
くっ……。
「で、でも、
優里たちに教わったし大丈夫っ」
「大丈夫じゃないからこうなんだろ」
ごもっとも……。
「大地たちに夕方教わって、
俺が夜にまた教えれば、
少しは美咲も頭良くなるだろ」
「そういうことまで考えてたんだね……。
ありがとね、輝」
後先のことを考えていたのか。
さすが輝。
「だから頑張れ。な?」
「分かった。頑張る!」
後、残り5日。
頑張ろうっっ
「美咲のバカ。ミスしまくり。
ほんとに高校生かよ。
中学生、いや、小学生か?」
「ごめんなさ~い……」
ほんとに成績上がるか
私自身も心配になったのであった……。