♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
医者には無理しないようにと言われた。
でも、明後日からはまたテストだ~。
そんなのんびりしてる暇もない。
朝よりかもう怠くないし、
少しだけ勉強でもしよう。
「美咲」
「あれ、輝っ」
病院の帰り道、
輝が前から歩いてきていた。
「また倒れてたら心配だから来た」
「え、ごっごめんね!
大丈夫っただの風邪だった」
「風邪か。
今日は早く帰って寝ろな」
「……明後日からまたテストが……」
「はぁ!?」
輝の大きな声がキーンと耳に響く。
「バカ、寝てろ。
勉強なんて二の次だっての」
「でも、補習~……」
補習だったら、
輝と遊べなくなっちゃうよ……。
「そんなもんもう気にしない。
もし美咲が補習だったら俺も付き合うから」
「え、それって……」
「夏休みも勉強は見てやるから、
今だけは、自分の体調をどうにかしろ」
「夏休みも手伝ってくれるの?
ほんとにいいの……?」
「あぁ。だから間違っても、
今日は勉強するなよ?」
「……はーい」
ここまで言われちゃ仕方ないか……。
「バカは風邪ひかないっていうのにな」
「なっ……ふん。
コホっ私だってひきますっ」
「ごめんごめん。今日はゆっくり寝て、
風邪が治ったら勉強するぞ」
「うん」
早く治ってくれたらいいな。
輝に言われた通り私は、
家に着いてすぐ寝た。