♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
「番号あったぞ輝ー!」
「おぉ、そうだな」
ダチの大地も、無事に合格。
コイツは中学から頭良かったし、
心配はしてなかったが。
「どうしたんだよ輝、
嬉しくないのか?」
「いや、またお前と一緒で嬉しいよ」
高校生活も楽しくなりそうだと安心した。
「だよなー!俺も輝と一緒で嬉しいっ」
「キモいから離れろ」
「ちぇ~」
俺はそんな大地を無視して、
辺りをキョロキョロ見回す。
……彼女はどうだったんだろうか。
制服はたぶん、
俺の近くの中学なはずだけど。
受験番号なんて見てる余裕もなくて、
結局分からなかった。
俺のあの時のドキドキもなんなのか、
分からずじまいで。
なんだったんだ……。
「おい輝、
今から女漁っても、意味ないぞ?」
「そんなことしてねぇバーカ」
俺は会場を出るまで彼女を探した。
しかし、彼女はいなかった。