♥続・甘々な俺様とふたりきり♥


「あ、あったあった」


私は苺柄の水筒を手に取る。


この水筒は、

ちょっとした思い出の水筒。


入試の時、隣の席の人が、

すごい具合悪そうにしてて、

私が持ってきたホットレモネードを渡したのだ。


私も入試の前まで風邪引いてたから、

男の人だったけど、具合悪そうだったから、

話しかけずにいられなくて、

ペンを拾うとともに話しかけたんだよね。


この水筒を見ると思い出す。


あの人、

この学校にいるのかな~。



私、高校入学してから、

男の子と全然話してなかったし。


もしかしたら、

喋りかけるなオーラ出してたかな?


い、いやそんな感じのオーラは出してないはずっ


今のところ、いるかいないのかわからない。



でも、受かってたらいいな。


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