♥続・甘々な俺様とふたりきり♥



「美咲、覚えてるよな?
テストの点数悪かったらどうなるか」



「お、覚えてるよ……?」



「じゃあ、たっぷりお礼しないとな~」



美咲の耳元で囁く。



「ま、待って!
どうして私が悪いってなってるのよ!?」



「はぁ?」


目の前にいる美咲は、なぜか怒り気味である。



「テスト返ってきたんだよな?」



「うん」



「すぐ家に帰ったよな?」



「うん」



「テスト悪かったよな?」



「ううん」



「……はぁ?」



2度目のはぁが出てきてしまった。



だって今『ううん』って言ったよな?



俺の聞き間違い……?



「もうっ早くリビングにきて」



「あ、あぁ」



美咲の腕を掴んでたはずの手を、

今度は逆に美咲に手を引っ張られ、

リビングに連れていかれた。

< 194 / 260 >

この作品をシェア

pagetop