♥続・甘々な俺様とふたりきり♥



まだ朝が早いこともあり、

輝はまだ起きてきてないみたい。


とりあえず、リビングへ案内することにした。



「あれ?お姉ちゃんは?」



「それが叔母さん、
お母さんは今旅行に行っててね」



「そうなの!?それは困った……」


叔母さん、知らなかったんだ。


まぁすぐに旅行に行ったもんお母さん。


私だって知ったの、

お母さんが旅行に行く前日だしね……。



「何かお母さんに頼みごと?」



「うん、あのね……「ふぁ~……」


っ!!



「おはよう美咲……って、どちら様?」



「みっ美咲、あなたお姉ちゃんがいない間に、
何してっ……」


輝を見た叔母さんは、びっくりしたようだ。


それもそのはず……。

だって、どう見たって寝起きだから。



「ち、違うよ叔母さんっ
これには深いわけがあってねっ……」



「深いわけって何よ!?
この人どう見たって寝起きじゃないっ」



「あ、あの「ちょっとあんたは黙ってて!」



「は、はい……?」


輝は頭の上にハテナをたくさん浮かべる。



あ~……どうしていつもは起きないのに、

今日に限って起きてくるの!


輝のバカっ



「ちょっと美咲とそこの男、
ここに座りなさい」



「「は、はい」」



「あんたたちまだ高校生よね?
高校生が~…………」


それから叔母さんの長い長い説教が始まった。



「何で俺、怒られてんだ?」



「しっちょっと我慢してて」



「はぁ?」



「いいからっ」



「……はいはい」


叔母さんのマシンガントークは、

誰も止められないらしい。


仕方ないから聞くしかないのだ。


それにしても、この同棲を考えたの、

私たちじゃないのに~……。


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