♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
輝くん
[輝side]
夏休み始まって早々、
問題が起きた。
今日から少しの間、
美咲の従弟と一緒に住むなんて……。
俺に苦手なものなんてないけどな。
ただ関わりたくはない。
だって……
「輝~お昼ご飯の買い物行ってくるね」
「あぁ、俺も行くよ」
「ありがとう」
美咲と近所のスーパーへ行く。
「輝、調味料見てきてくれない?」
「分かった」
調味料……調味料……っと。
「ねぇママー!これ買ってっ」
「この間も買ったでしょ」
「このおもちゃが欲しいんだもんっ
ねぇ買ってーっ」
子どものわがままか……。
駄々をこねればいいと思ってるのか。
俺は小さい時にこんなのなかったから、
余計こういう声を聞くとイライラするんだ。
「買ってよー!!うわぁぁんっ」
……あぁ泣いた。
「ちょっと啓太っ泣かないでよ~」
あぁ~……絶対無理だ。
子どもがこうなった時、
俺はどう対処していいか分からない。
「買ってよ~っっっ」
はぁ~……うるせぇな。
子どもは周りなんてお構いなしだ。
だから子どもは好きじゃない。