♥続・甘々な俺様とふたりきり♥



___パンッ



「わぁっありがとう輝~」



「まぁ、俺には簡単だったな」



「何回やり直したんだか……」



「黙れチビ」


チビが1発で取れたのに対して、

俺は3回お金を払って、やっと獲れた。



「輝はゲームは得意だけど、
射的は下手くそなんだなっ」



「下手じゃねぇ。あんまりやらないだけだ」



「下手くそだから?」


チビにこれ以上何を言ってもダメだ。




「言っとくけどな、俺は今日人生初賞品を獲ることが出来たんだ。めちゃくちゃ進歩したから」


俺は内心すごい嬉しかった。



「へぇ~それは良かったね輝。
俺は毎回どっさり獲っちゃうけどね」



「……あっそ」


羨ましい限りだな。



「ふふ、じゃあこれは輝の初記念だねっ」



「まぁな……ぶっさいくなうさぎのぬいぐるみだけどな」


いわゆるキモかわってやつ。



「そんなことないよ、私は好き。
輝が獲ってくれたものだし」



「……」



「大切にするね!」



「……おう//」



獲って良かった……。



「ひゅ~ひゅ~」



「ちゃかすんじゃない」


チビがいたら甘い雰囲気もなくなる。



「早く次いこう~夜遅くなっちゃう」



「次は輝くんどこ行きたいの~?」



「うーん、次はね~……」



まぁ、こういうのも俺たちっぽくていいか。


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