♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
「あれ?輝くんお母さんたちは?」
え?
「その……用事ができちゃってさ、
一緒に行けなくなったんだ」
輝くんはななちゃんにそう告げた。
でも、叔母さんからそんな話は……
「そうなんだ~。残念だったね」
「まぁ別にそこまで来たかったわけじゃねぇし」
何だろう、この違和感……。
「じゃあ、輝くんよかったら一緒に周らない?」
「え?い「なな~!」
しゃべっていたら、
ななちゃんのお母さんとお父さんらしき人が来た。
「もうっなな、並んでるのはいいけど、
お財布忘れてる」
「え!?あ、ほんとだ」
「ななはあわてん坊だな~」
「お父さんほどじゃないもんっ」
仲の良い親子だな~。
すごい楽しそう。
「……ごめん美咲、ちょっとトイレ行ってくる!
なな、またなっ」
「え!?じゃ、じゃあね輝くん!」
そう言って、輝くんはトイレに行ってしまった。
私たちはやきそばを買って、
ななちゃん親子に挨拶をして去った。
……しかし、何分待っても輝くんが来ない。
「俺、男子トイレ見てくるわ」
「うん」
輝くん、大丈夫かな……。