♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
「輝くん……」
聞いておきたいことがあるけど、
聞いてしまったら、
輝くんはどう思うだろうか。
「うん?」
「あの……」
でも……
「輝くん、もうお祭りはいいの?」
「うん。もう十分楽しんだ」
「じゃあ帰ろっか」
「うん!」
輝くんは笑顔で答える。
よかった、元気そうで。
やっぱりこの話はしないでおこう。
「輝、やきそば買っといてくれた?」
「俺が全部食べといたぞ」
「え!?ひどい!」
「お前が迷子になってるのが悪い」
「なりたくてなってたわけじゃないしっ」
輝くんはちょっとお怒りモード。
「もう、輝も意地悪しないの。
やきそばなら私の分がここにあるよ」
「わーい。ありがとう美咲!」
「甘やかすなよ美咲。
自分で並んで買ってないんだから、
こいつのはなし」
「なんだよ輝のバーカ」
「はぁ?言ったな?」
輝くんが無事見つかったと思ったら、
また始まっちゃったよ。
2人とも懲りないな~。
「2人ともいいかげんにしなさい!!」
「「……はい」」