♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
////////////////////
急遽莉緒さんたちが迎えに来て、
チビとのお別れの時間になってしまった。
「美咲、輝くん。輝の子守りをしてくれてありがとう」
「ううん。まさか今日叔母さんたちが帰ってくるとは思わなかったけどね」
「私だってびっくりしたわよ。
パパがいきなり
『仕事終わったから終電で帰るぞ!』なんて」
「さすが叔父さん……行動力は誰よりもすごいね」
へぇ~。
美咲の親戚は行動力すごい人が多いな。
莉子さんといい、莉緒さんといい……。
「あれ?輝くんは?」
「あ~、パパに会えたら安心したのか寝ちゃったわ」
車の中を覗くと、輝くんはもう寝ていた。
「今日はたくさん歩いたしね」
「いなくなるしな」
「え!?輝が迷惑かけちゃったの!?」
あ、やべぇ……
「違いますよ、美咲が迷子になっちゃって」
「え!?」
合わさろ美咲……と視線を送る。
「……!そ、そうなの!人が多すぎて~」
「美咲ったら~もう少し輝くんを見習って大人にならなくちゃね」
「は~い……」
ぷぷっ言われてやんの。
「……いっ!!」
美咲に頬をつねられた。
「笑ってんじゃないわよ。誰のせいで言われてるんだか」
「日頃そう見られてるから言われんじゃねぇの?」
「うるさ~い!」
「ちょ、ちょっと2人ともどうしたの?」
莉緒さんが心配そうに見つめる。
「大丈夫大丈夫、いつものことだから」
「そうなんですよ、あはは」
俺たちの口げんかなんて日常茶飯事。
まぁ美咲が負けるけどな。
「あ、美咲ちょっと……」
「うん?なに??」
莉緒さんは美咲を呼んで、何故かこそこそ話している。
「……///ちょっと叔母さん!!」
「えへへ、じゃあね輝くん、美咲。
またお姉ちゃんが帰ってきたら遊びにくるから!」
「はい、じゃあお元気で」
チビたちの車を見送った。
あ~何か1日長かったな……。
またチビに会えるだろうか。
こんなふうに思うなんて、
俺も、子どもは克服できたってことかな。