♥続・甘々な俺様とふたりきり♥
「『大丈夫か由美』って言われたときはもう、
恋に落ちてました……//」
「私の名前知ってたんだ~
って、嬉しくてっ//」
輝、ばっちり由美ちゃんの名前呼んでたじゃない……。何が覚えてないよっ。
「その後すぐにどこか行っちゃったんで、
必死に先輩の後をつけました!
見失いましたけど……」
「その後は、先輩にいじめられることもなく、
落ち着いた学校生活を送れました。
それもこれも、輝先輩のおかげなんです。
それからは、
頑張って可愛くなる努力しましたっ」
「すごいね由美ちゃん。頑張ったんだ」
「輝先輩が、何で名前を忘れてしまってるのか分からないですけど、
私を助けてくれたヒーローなんです!」
「そっか……」
輝がヒーローか……。
いい人じゃん輝。
輝は私からしても、
正樹の件で助けてくれたヒーローだけどね。
「あ、輝先輩には言わないでください!
私のことを思い出すまで、
先輩にアタックし続けますからっ」
「あ、う、うん……」
「それで、先輩がもし、
私を選んだらごめんなさいっ」
てへっ、っと言われてしまった……。
「私、美咲先輩も好きになりました!
今日はありがとうございました!
それじゃあさようならっ」
ぺこっと頭を下げ、
空き教室から出て行ってしまった。