いじめられっことキス
はじまり
~小学生~
「は…はじめまして……な…鳴野瀬妃華(ナノセヒメカ)です」
6年前の三学期私はこの町に引っ越してきた
「鳴野瀬さんは沢山さんのとなりね」
「はじめまして」
「はじめまして私は沢山千春(サワヤマチハル)よろしくね」
千春が転校先で始めての友だちだった
すぐに他の友達もできた
でもすぐにクラス替えがあって仲良しの子たちは別々のクラスに行ってしまった
またすぐなじめるっておもってたけどそうじゃなかった
「ねー鳴野瀬さんって目つき怖いよね」
「てかあの丸めがねうける」
「めがねざるってゆうよりめがね豚だね」
「それ思う」
最初はそんなことないって千春も言ってくれただけど千春達も私から離れていった
それまで私は休み時間はずっとおしゃべりをしていたでもそれからはずっとドコにいても読書をしていた
「鳴野瀬ってずっと本読んでるよなしかも恋愛もの」
「あんな子が恋愛なんてできるわけないでしょ」
「ってか友達いないじゃんそっから無理でしょ」
「だよねまじうける」
それまでは純粋に恋っていいなっておもった当然のことだけど友達がいない私には無理なんだって思った
だから恋が愛が嫌いになった
そんな下らないことするくらいなら勉強していることが楽しかった
それから部屋にこもって勉強したり読書する毎日が始まった
それから少しして母にいわれた
「あんたそのうちみんなにいじめられるだから少しは外で遊んだりしなさい」
母に言われて思った
そんなことわかってるもういじめられてるし一人外で遊んでも私の周りには誰もいない
外なんて行きたくない