最期の日~最愛の人に贈る手紙~
最期の日
ピッ…ピッ…ピッ…



真っ白な天井。

ツンと鼻をつく薬品の匂い。

1日中音を鳴らしている心電図。

そして、横にはいつも最愛の人。



「碧海、今日はお前の好きな向日葵を買ってきたよ」

季節は今、夏。


綺麗に、そして逞しく咲く向日葵が私は好き。



「ありがとう」


「どういたしまして」


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