彩りを吐いて君はゆくのレビュー一覧
平均評価星数
5.0
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2015/09/01 20:31
投稿者:
楓 十色
さん
"白"とは何か
嫉妬にも似た対抗心と、純粋に「ああ、これ好きだわ」という思いが折り重なって、激しく僕の創作意欲を駆り立てました。 短編です。 行間を読ませる技術がずば抜けて好みです。 「私」はなぜキャンバスに白を塗り続けていたのか。それは「純白」の白か、「光」の白か、あるいは「死」の白か。 それぞれの白をイメージして読めば、そのたびに違う景色を見せてくれる。 儚くて切なくて淡くて、なのにとても力強い作品だと感じました。
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2015/03/17 03:19
投稿者:
和泉りん
さん
惚れました。
惚れました。 あまりに美しくて、どうしようもないくらいに心惹かれてしまいました。 こんなに短いお話で、こんなに感動したのは初めてです。 だから読み終えて真っ先にレビューを!と思ったんですが、他の方々のレビューが完璧すぎてもう言葉が出ません(笑 色の使い方が非常に巧みで、表現が本当に綺麗。 「淡い」というか、「色鮮やかで、それでいてどこまでも透明」というか。そんな印象を持ちました。 本当に感動しました。これが文才か、と。 拙いレビューでごめんなさい。 素敵な作品をありがとうございました。
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2015/01/17 19:26
投稿者:
七城七日
さん
彩りを吐いて君はゆく
無色な彼女に色を与えたのは彼で、 カラフルな彼女から色を奪ったのも彼。 ほんの短い文章の中で、 深く切ない想いが立ち込められています。 オレンジは笑顔、青は涙 黒は怒り、ピンクは恋 赤は精一杯の愛情 たくさんの色で想いを描いた とても感動させられる作品。 私は大好きです。