続・芸能人と恋に落ちました。


「美味い」


わざわざ私の耳元で囁いてきて

掠れた熱を持った声が色っぽくて…

蒼の顔を見れなかった

こんなにドキドキするんだっていうくらい私の胸は音をたてていた


「あー美味かった。ありがとな」

「…うん。じゃ私はこれで…」


お粥が入っていたお椀を手にものすごいスピードで寝室を後にした


「…ふーふー」


まだ胸が鳴り止まない

深呼吸をして胸のドキドキを静めた


「ちょっとは慣れないと…蒼にやられっぱなしになる」


私ばっかりドキドキして…

蒼はどうなんだろ?

さっきお粥を食べさせている時にチラッと見たら満足そうな嬉しそうな顔をしていたけど…

ドキドキはしてくれてるのかな?


とりあえず今日のところはなるべく顔を見ないようにして過ごそう

顔を見たらまたドキドキが戻ってきそうだから

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