続・芸能人と恋に落ちました。
「パパおかえりーっ! 」
「ただいま。2人ともいい子にしてたか?」
帰ってきて子供達に一言目に話す言葉はいつもと変わりない。
ただ,いつもより少し笑顔が冴えないだけ。
「…おかえりなさい。」
「…ただいま。」
2人の間に気まずい空気が流れた。
このまま背を向けてリビングに行ったら感じ悪いし,でも何も話すことも見つからない。
どうすれば…
「パパ帰ってきたよ! お腹すいたっ! 」
「パパ帰ってきたし食べよっか」
そういうと恋蘭は走ってリビングに行ってしまった。
洸も恋蘭の後を追って行ってしまった。
それにしてもさっきは本当に助かったな。
何を話せばいいかわからなかったし…
「俺、先に風呂入る」
目も合わせずお風呂場へと向かう蒼。
ダメだよ。パパが帰ってくるの待ってたんだから…
「ダメ! 」
何も言わずに振り向く蒼と目が合わせられなくて下を向いてしまった。
「恋蘭も洸も蒼が帰ってくるの待ってたから…みんなで食べようよ」