続・芸能人と恋に落ちました。


あーあ。また可愛くないこと言った。


恋蘭も洸も蒼が帰ってくるの待ってたよ?

でもね,私もずっと待ってた。

なんで本心が言えないんだろう…。


「わかった」


くるりと体の向きを変えた蒼の後ろをついて行く。

俯きながらなんで素直になれないんだろうって考えたけど答えなんて恥ずかしいってことしかない。


リビングに入った時,蒼が歩みを止めた弾みで背中にぶつかった。


「…これ」


蒼の目の先には大好物がいっぱい並んだテーブル。


「仲直りしたくて作った…」

「パパ! ここ座って! 」


恋蘭がソファーに蒼を手招きして座らせた。


「はいっ」

「何これ?」

「お手紙だよ! 」

「…手紙?」


恋蘭が渡したのはさっき頑張って書いていた手紙。

幼稚園で練習してるから少し書けるようになったみたい。


蒼が恋蘭からの手紙を読んでいるときに恋蘭は走ってリビングから出て行って戻ってきた。

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