続・芸能人と恋に落ちました。


もちろん同窓会に行くわけだから絶対高校時代の同級生はいるわけで…

男の人がいる場所に行かせてくれるんだろうか?


『用ないなら切るぞ』


いつまでも喋らない私に痺れを切らした蒼

でもここで切られたらもう言えなくなるかもしれない


「撮影! 」

『は?』

「撮影どう⁉︎ 」

『…どうっていつもと変わらないけど』


咄嗟に出た言葉が " 撮影 "

普段なら蒼の迷惑になるから絶対言わない事を聞いてしまった


「莉羽ちゃんと仲良くやってるかなっ? 」

『…何が言いたいんだよ』


電話の向こうでも明らかにわかる蒼の不機嫌な声

何やってるんだ私は!

たった一言 "同窓会行ってもいい? " って聞くだけなのに何で渋ってるんだー‼︎

って心の中では思ってても実際口には出せずなくて…

助けを求めるかのように聖奈を見ると聖奈が "ちょっと貸しなさい! " と言って私から携帯を奪っていった


「もしもし蒼樹さんですか? 聖奈です。あの今度同窓会あるんですけど未來連れて行ってもいいですか? …はい…本当ですか⁉︎ ありがとうございます。では失礼しまーす」


満面の笑みで私に携帯を差し出してきた聖奈

多分,蒼からOKの承諾をもらったんだろう。


「もしもし? 」

『…同窓会、行きたいのか?』

「…うん。久しぶりにみんなに会いたいなって…蒼はどう思う? 蒼が行くなって言うなら行かないよ。子供達もいるし…蒼も撮影で疲れてると思うから」


実は同窓会と蒼がこっちに帰ってくる日が重なってるんだ。

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