続・芸能人と恋に落ちました。

~蒼樹side~


「それが家庭と子供を持ってるお前のやることか?」


こんなこと言いたいわけじゃなかった。

未來が帰ってきたらしっかり謝ろうと思っていた。

けど、あいつが帰ってくるのは遅くて23時を回った時玄関が開いた。

か細い声で " ただいま " と。

言おうと思っていたはずの言葉が出てこなくてまた冷たい態度をとってしまった。

未來を苦しめるってわかってたはずなのにな…

ただ、俺の理想を押し付けてるだけだった。

そんな事を言ってしまった自分に腹が立ち気付いたらそのイライラを未來にぶつけていた。

もちろん俺だけが一方的に言って終わるわけもなく未來からも…未來の言っていることは正しかった。

未來は家のこともよくやってくれていたのに…

そして最後に出た言葉

" 私に自由をちょうだい "

という言葉

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