続・芸能人と恋に落ちました。

『ガチャンッ』


わざと大きな音を出して玄関に入る

これは私なりの小さな反抗。本当に小さなね。

気付いてもらえなかったからわざと大きな音を出して気付いてもらうっていう…何してんだろう私。

24にもなって…大人気ないよね。


「お邪魔しますっ」

「あら,遅いじゃないの。外で何してたの? 」


一応私の存在には気付いてくれていたのね…

そんな当たり前の事でなぜか嬉しくなってしまう


「ちょっとね! 」

「そう」

「ママ,ばぁばにオモチャ貰ったよ! 」

「えっ? ばぁばにちゃんとありがとうした? 」

「ばぁばっありがとう! 」

「いいのよ〜! 恋蘭ちゃん可愛いからこんなのでよかったかしら? 」


お母さんと恋蘭の周りに花が舞っている気がする。

なにこの愛しさが止まらない! みたいなの。


「お母さん,ちょっと来て! 」

「後でいいでしょう? ね,恋蘭ちゃん」

「よくないから」


半ば強引にお母さんと恋蘭を離した

そしたらお母さんは

" 恋蘭ちゃん助けてー! 鬼に連れてかれるー "

って私の事を鬼扱い

本当失礼しちゃうんだから


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